あみぐるみ作りに必要な、かぎ針編みの基本を解説していきたいと思います。
自己流で覚えたものですので正式なものとは違うところがあるかもしれませんが、
参考にしていただければ幸いです。
必要なもの
編み物の本
編み目記号や解説が詳しい基礎の本を一冊と、あみぐるみの本が一冊あると便利です。 |
|
毛糸
練習には太め(並太くらい)の明るい色で、いたって普通の糸が向いています。モヘアや毛足の長い糸は目がわかりにくく、ほどいてやり直すのも大変なので慣れてからにしましょう。
●毛糸の選び方 |
かぎ針
最近は100均にもありますが、ちゃんとしたメーカー物のほうが編みやすいと思います。以前100円のを購入したのですが、持ち手が丸いままで安定せず、編みづらいので結局使っていません。 ●何号で編めばよいの? |
毛糸用とじ針
パーツを合体させたり、糸端の始末をするのに使います。 |
ぬいぐるみ針
鼻・口の刺繍や目を付けるのに使う長ーい針です。 |
綿
手芸用のポリエステル綿を使っています。均等に詰めるのはなかなか難しいので、つぶつぶタイプを愛用しています。 |
ペレット
重りにして座りを安定させたり、くたっとさせたい時に使います。 |
目
ボタン式のもの、貼り付けるタイプ、プラスチック、ガラスなど材質・大きさ・色もいろいろあります。ビーズ、ボタンなども使います。 |
刺繍糸・毛糸
鼻や口を刺繍するのに使います。 |
かぎ針編みの基本中の基本です。
色んな編み方がありますが、だいたいがこの4種類の応用なので、これが出来れば何でも編めるということです。
毛糸玉の中心から糸端をひっぱりだします。 |
持ち方
1.
小指と人差し指に糸をかけます。糸はしは人差し指がわ、毛糸が小指がわにきます。 |
2.
反対から見るとこんな感じ。 |
3.
えんぴつを持つような感じで。あんまり下を持たない方が良いです。 |
くさり編み
1.
糸はしが後ろにくるようにわを作ります。 |
2.
わに針を入れ、糸をかけ、引き出します。 |
3.
引き出して、糸はしを引っぱるとこうなります。 |
4.
針に糸をかけ、引き出します。 |
5.
これで1目編めました。 |
6.
くりかえして、5目編んだところです。 |
7.
裏はこんな感じです。 |
細編み
1.
くさり編みで横幅の分の目を作ります。 |
2.
針をぶっ刺したところ。 |
3.
上から見るとこんな感じです。 |
4.
糸をかけて引き出すと、わっかが2つできます。 |
5.
さらに糸をかけて引き出します。 |
6.
これで細編みが1目できました。 |
7.
同じように針を入れ引き出します。 |
8.
わっかが2つできます。また糸をかけ引き出します。 |
9.
これで2目編めました。 |
10.
端まで編むとこんな感じ。 |
11.
つぎの段のための立ち上がりを1目編んで、裏返します。 |
12.
2段目からは目を拾うのが楽になります。 |
13.
上から見るとこんな感じ。 |
14.
糸をかけ引き出すとわっかが2つできます。 |
15.
もう一度糸を引き出すと、2段目の1目めが編めました。 |
16.
繰り返して6段編むとこうなります。 |
●細編みの増やし目
1.
ここまではただの細編みです。 |
2.
目が増えました。簡単です。 |
●細編みの減らし目
1.
細編みを途中まで編みます。 |
2.
次の目に針を入れ、糸を引き出します。 |
2.
糸をかけ、3ついっぺんに引き抜きます。 |
長編み
1.
横幅分のくさりを編みます。 |
2.
長編みは1段の高さが3目です。なので立ち上がりにくさりを3目編みます。 |
3.
なので2目めをあむには、立ち上がりの目から数えると5番目に針を入れます。 |
4.
細編みと同じように、糸を引き出します。 |
5.
わっかが2つになりました。 |
6.
これで長編みができました。 |
7.
端まで編むとこうなります。 |
8.
1段目と同じように、この立ち上がりを2段目の1目と数えるので、次は2目めに針を入れることになります。 |
9.
2目めが出来ました。 |
10.
2段目いちばん最後の目は、一段目のくさり編みに針を入れます。 |
11.
2段完成です。 |
●長編みの増やし目
1.
細編みの増やし目と同じように、増やしたい目にもう一度針を入れ編みます。 |
2.
増えました。簡単です。 |
●長編みの減らし目
1.
途中までは普通に長編みです、完成の手前(3つのわっかの2つ目まで引き抜いたところ)でやめます。 |
2.
次の目も新たな気持ちで、同じように途中まで編みます。 |
3.
これで1目減りました。 |
引き抜き編み
1.
立ち上がりのくさりは編まないで、目に針を入れます。 |
2.
糸をかけたら、いっきに引き抜きます。 |
3.
続けて編むとこんなです。高さは無くてくさりだけが編めた感じになります。 |
平らではなく、わにぐるぐると編んでいきます。
最初はちょっと難しいかもしれませんが、これが出来ると、あみぐるみはもちろん、帽子、袋物、モチーフなどが作れます。
わの作り目
1.
手前から向こう側に糸を2回ぐるぐる巻きます。 |
2.
指をぬいて、わっかの根元を押さえて、普通に編むときと同じ体制を整えます。 |
3.
わっかに針を入れ、糸をかけ引き出します。 |
4.
こんな感じです。 |
5.
もう一度、糸をかけ引き出します。 |
6.
これは一目とは数えません。 |
7.
細編みをしていくので、立ち上がりのくさりを1目編みます。 |
8.
わに針を入れ、糸をかけ引き出します。 |
9.
もう一度、糸をかけ引き出します。 |
10.
細編みが出来ました。あと5回細編みをします。 |
11.
細編みが6目できました。 |
12.
図のように持ち替えたら、糸端をやさしく引っ張ります。 |
13.
すると2本のうち片方のわが縮みます。 |
14.
今度はさっき縮まなかった方のわが小さくなっていきます。 |
15.
ずっとひっぱるとこうなります。 |
16.
今度は糸端をひっぱります→。 |
17.
最初の細編みに針を入れ、引き抜き編みをしたら1段目が完成です。 |
18.
2段目は6目増やしていきます。 |
19.
一周して最初のめを引き抜き編みしたら2段目の完成です。 |
20.
3段目も6め増やします。こんどは1つおきに2目編んで(1目増やして)いきます。 |
21.
一周して最初の目で引き抜き編みすると3段目の完成です。 |
22.
このまま円を大きくしていきたい場合は、 |
わに編む
●くさり編みでわに編む
1.
好きな幅分のくさり編みをします。 |
2.
平らに編むときと同じように端まで1段編みます。 |
3.
端の目にあと3目編みます。1つの目に4目編んだことになります。 |
4.
はじっこの手前まで普通に編みます。 |
5.
こっちの端もあと3目編みます。こちらも1つの目に4目編んだことになります。 |
6.
最初の目に針を入れ引き抜き編みをしたら、1段目の完成です。 |
7.
2段目は、はじっこの4目の最初の目のところまでふつうに編みます。 |
8.
2・3目めには2目ずつ編みます。 |
9.
反対側も4目の一つ目の目までふつうに編み、2・3目めには2目ずつ編みます。 |
10.
最初の目に針を入れ引き抜き編みをしたら、2段目の完成です。 |
11.
目を増やす場所がちがうと形が変わってきます。 |
●筒状に編む
1.
作りたい横幅の倍の長さのくさりを編み、最初の目で引き抜き編みします。 |
2.
立ち上がりのくさりを1目編み、引き抜き編みしたのと同じところで細編みします。 |
3.
1周ふつうに編み、最初の目で引き抜き編みします。 |
4.
一段目ができました。 |
5.
同じように2段目も編むとこんな感じです。 |
パーツをつなげます。
別々に編んだものがひとつの形になっていきます。平らに編んだものでも合体させることで立体になります。
かがる
1.
この2枚をくっつけます。 |
2.
まずは半目(1本)拾うやり方です。 |
3.
次の目も1本ずつ拾います。 |
4.
くりかえすとこんな感じです。 |
5.
次は全目(2本)拾うやり方です。 |
6.
半目よりしっかりくっつきます。 |
編んでつなげる
1.
この2つを細編みでくっつけます。 |
2.
2枚の目に針をさします。 |
3.
糸をかけ引き出します。 |
4.
立ち上がりのくさりを編みます。 |
5.
細編みするとこうなります。 |
6.
2目編むとこんな感じ。 |
7.
一周してするとこうなります。 |
8.
裏はこんな感じです。 |
糸替えと編み終わったらについてです。
糸がなくなったら
1.
いちばん簡単なのはたて結びです。 |
色を変える
1.
次の段から色を変えます。 |
2.
引き抜き編みで一周を完成させる時に、新しい色の糸に変えます。 |
3.
引き出すとこうなります。後は普通に編むだけです。 |
4.
前のと新しい色の糸端を編みながらくるんでいくと、糸の始末も出来ます。 |
5.
2段編むとこんな感じです。 |
糸の始末
1.
この糸を隠していきます。 |
2.
まずは、糸の通し方から。 |
3.
こんな感じで持ち、ちょっと引っ張ります。 |
4.
針をはずしたら、針穴に毛糸を押し付けます。 |
5.
これで糸が通せました。 |
6.
表に出ないように適当に針を通します。 |
7.
引き抜くとこうです。 |
8.
再び表に出ないように適当に針を通します。 |
9.
引き抜いたら根元で糸を切ります。 |
10.
糸の始末が出来ました。 |